02. English Civil War イングリッシュ・シヴィル・ウォー(英国内乱) -解説 歌詞 和訳-

動乱(獣を野に放て)- Give 'Em Enough Rope

English Civil War イングリッシュ・シヴィル・ウォー(英国内乱) -解説 歌詞 和訳-

・要約

・元はイギリス民謡でジョーとミックでリライトした曲
・シングルジャケットデザインはジョージ・オーウェルの「動物農場」
・ファシストによる母国の占領に対して危機感を表すテーマ

・データ

シングルリリース:1979年2月23日 (イギリス)
規格:7インチシングル
B面       プレッシャー・ドロップ
録音:1978年
時間:2分35秒
レーベル:CBS
作詞・作曲:アメリカの伝承曲をジョー・ストラマーとミック・ジョーンズがアレンジ
プロデュース:サンディ・パールマン 

チャート最高順位日付
全英シングルチャート25
アイルランドシングルチャート291979年3月

・概要

“English Civil War “は、イギリスのパンク・ロックバンド、ザ・クラッシュの楽曲で、彼らのセカンドアルバム『Give ‘Em Enough Rope』に収録され、1979年2月23日にシングルとしてリリースされたものである。イギリスのシングル・チャートで25位、アイルランドのシングル・チャートで29位を記録した。

この曲は、アイルランド出身のマサチューセッツ州選出の連邦議会議員パトリック・サースフィールド・ギルモア(北軍)が書いたアメリカ南北戦争の歌「When Johnny Comes Marching Home」が元になっており、南北戦争の両陣営で人気を博し最終的には南軍と結び付けられることになった歌。それをジョー・ストラマーとミック・ジョーンズがアレンジしたものである。
ちなみにパトリック・ギルモアの「When Johnny Comes Marching Home」自体も北軍で歌われていた酒宴の歌(Johnny Fill Up the Bowl)のメロディに新しい歌詞をつけてバンド曲に編曲したもので、更にそれさえも17世紀頃から英国で生まれたバラード曲に適当な替え歌をつけて歌ったもの。昔から歌い継がれている民謡をその時代そった替え歌で歌い継いできたある意味伝統的な曲である。

学校でこの曲を習ったジョー・ストラマーは、バンドにこの曲を現代版としてアップデートすることを提案した。
左翼の人々は、1970年代半ばに国民戦線のような極右グループが台頭してきたことを、英国の将来にとって警戒すべき危険な前兆だと見ており
歌詞はファシストによる母国の占領を描いており、パンクが流行した年に危機感を表わすテーマとして相応しく
この国の政治の現状を歌い、あらゆる画一的で不吉なものに対して警告を発している。

また、タイトル”English Civil War”が示すように、1640年代から50年代にかけて起こったイギリス内戦にも言及しており、
この戦争でチャールズ1世が議会派に敗れ、イギリスは史上初めて(かつ唯一の)共和国となりオリバー・クロムウェルのニューモデル軍(議会派)は、”the new party army was marching right over our head. “(新党軍は我々の頭の上を行進していた)というセリフで言及されている。

この曲がRock Against Racismのコンサートで初披露された直後、ストラマーは音楽新聞『Record Mirror』のインタビューで、この曲の歌詞に呼応し
”戦争はすぐそこまで来ている。ジョニーが行進するのはそれほど遠くない。だから彼はバスか地下鉄で来るんだ。”と語っている。

同じインタビューで、バンドは国民戦線や人種差別主義者グループの力を誇張しているのではないかと聞かれ、
ギタリストのミック・ジョーンズは”1928年、アドルフ・ヒトラーの得票率は2.8%だった。1939年には誰にも投票してなかったんだ。”と答えている。

・ カバージャケット/写真

シングルのジャケットデザインはジョージ・オーウェルの「動物農場」をジョン・ハラスとジョイ・バチェラーが1954年にアニメーション化した作品中の1コマである。

※動物農場:イギリスの作家ジョージ・オーウェルの作品。スターリン体制下における全体主義の恐怖を描いた風刺小説で豚がスターリン(独裁者)、その他動物を人間と見立て寓話的に描いた物語。

・ライブでの扱い

1978-1980年の間にThe Clashのライブセットに加えられたもので、その後は特に1982年のThe Whoをサポートするアリーナツアーでごくたまに演奏された。

1979年のTake the Fifth USツアー中、バンドは実験的にオリジナルのフォークソングとよく似たゆっくりとしたアコースティックなフォークスタイルで演奏したがアメリカの一部のファンは失望し 「テッド・ニュージェントのようには聞こえなかった」 としてバンドにブーイングをかけた。

・カバー

フォークロックバンドThe Levellers(皮肉にもクロムウェルのNew Model Armyの一派にちなんで命名)が1993年のEP『The Julie』でこの曲をカバーした。

・音源

・歌詞

When Johnny comes
Marching home again
He’s coming by bus or underground
A woman’s eye will shed a tear
To see his face so beaten in fear
An’ it was just around the corner in the English civil war

It was still at the stage of clubs and fists
When that well-known face got beaten to bits
Your face was blue in the light of the screen
As we watched the speech of an animal scream
The new party army was marching right over our heads

Alright

There you are, ha ha, I told you so
Says everybody that we know
But who hid a radio under the stairs
An’ who got caught out on their unawares?
When that new party army came marching right up the stairs

When johnny comes marching home again
Nobody understands it can happen again
The sun is shining an’ the kids are shouting loud
But you gotta know it’s shining through a crack in the cloud
And the shadows keep falling when Johnny comes marching home

Ok Johnney
All the girls go whoah
Get his coffin ready
‘Cos Johnney’s comin’ home

・和訳

ジョニーは出征した時みたいに
家へと行進して帰ってくる
バスか地下鉄に乗って帰ってくるんだ
女は涙を流すだろう
恐怖に打ちひしがれた彼の顔を見て
イギリス内戦がすぐそこの街角まで 来ているんだ

まだ棍棒や拳だけだったが
あの有名な顔がボコボコにされた時
スクリーンの光に照らされたおまえの顔は青かった
獣の悲鳴のような演説を見ながら
新党軍は俺たちの頭上を行進していた

わかったか!

またかよ。ハハッ、だから言ったじゃないか
知っている奴はみんなそう言う
階段の下にラジオを隠したのは誰だ?
不意打ちを食らったのは誰だ?
あの新党軍が階段を上って行進してきたとき

再びジョニーが行進して戻ってくるとき
誰も理解していない また起こるかもしれないことを
太陽は輝き、子供たちは大声で叫んでいる
でも、それは雲の隙間から差し込んでいることを知らなければならない
ジョニーが家に帰ると影が落ちてくる

O.K. ジョニー
女の子たちは皆、
「彼の棺を用意して」と言う
なぜならジョニーが家へ帰って来るんだからな

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