03. I’m So Bored with the USA  反アメリカ - 解説 歌詞 和訳 –

白い暴動 - The Clash

I’m So Bored with the USA  反アメリカ - 解説 歌詞 和訳 –

・ 要約

・元々はミック・ジョーンズの恋人について歌った曲
・ジョーの聞き間違いがきっかけで歌詞・タイトルがYOUからUSAに変わった
・アメリカへの反抗や否定ではなく自国イギリスにうんざりしている気持ちを表現したとミック・ジョーンズは語っている

・ データ

リリース日 1977年4月8日 (UK) 1979年7月(アメリカ
録音 1977年3月
長さ:2:24
レーベル CBS
ソングライター ジョー・ストラマー, ミック・ジョーンズ
プロデューサー ミッキー・フット

・ 概要

サウンドマンのミッキー・フットをプロデューサーに迎え2回デモセッションした。

元々原題は「I’m So Bored With You」で、ミック・ジョーンズが作詞作曲した曲。
キース・トッピングの著書『The Complete Clash』によると、
「Deny」の歌詞のモデルになったミックの当時のガールフレンドのことを歌ったものとある。

ドキュメンタリー映画『ウエスト・ウェイ・トゥ・ザ・ワールド』でジョーとミックの話によると、曲名を聞き間違えたことがきっかけで曲のタイトルが変わったという。
バンドの初期のブートレグでは原曲のままの形が聴ける。
しかし、1976年9月20日にカムデンのラウンドハウスで行われたコンサートでは、すでに新しいタイトルに変更されている。

“I’m So Bored with the U.S.A. “のタイトルが示唆するように、
アメリカ社会のいくつかの側面、ヘロイン、独裁政権、リチャード・ニクソンなどを批判し、ウォーターゲート・スキャンダルのテープにも言及している。

ただ、邦題の「反アメリカ」で連想される「反抗」のように強いメッセージではなく

ミック・ジョーンズはMTVで
”誤解ばかりされるけど、この曲はアメリカに対するうんざりさを歌ったものじゃないんだ。これはイギリスがアメリカナイズされていくことへ向けたものだし、それが俺たちの言いたかったことだ。アメリカにツアーに行くたびにこの誤解から「『アメリカにうんざり』ってどういうことなんだ」と聞かれたけど、そんな意味のわけ無いだろ。”
と、話している。

つまりは”「アメリカナイズされていくイギリス」にうんざりしている気持ち”と語っているが、あまりにもストレートに反アメリカな歌詞なので少し無理があるように聞こえてしまう。

・ ウォーターゲート事件

1972年6月,当時の米大統領ニクソンの再選委員会の運動員が,ワシントンのウォーターゲート・ビルの民主党全国委員会本部事務所に盗聴器を設置しようとした事件。
ニクソンが自らも隠蔽工作に関与していたことを認め、辞任を余儀なくされるまでに発展した,米国史上有数の政治スキャンダル。

・ 録音テープ

”Let’s print the watergate tapes”と歌詞の一節にあるウォーターゲートのテープとは
ホワイトハウスの録音システムによって大統領執務室中の全会話を自動的に記録している録音テープの事で、事件の関与の否定や弁明をしていたニクソンは発言の辻褄が合わなくなることを恐れ、調査委員会に提出を求められていたがニクソンはそれを拒否していたが拒否し続けることが出来ないと判断したニクソンはテープを提出。
ところが公表された筆記録には削除箇所が多数存在し、その中の1本に18分30秒の消去された部分があることも判明。
最終的にテープに対する大統領特権の申し立ては無効とし全てのテープを引渡すことに
。それによってニクソンが大統領にあるまじき下品なことばを使っていたり、大統領が元首の資格で外国から贈与された宝石をパトリシア夫人に贈った事実、大統領自身の脱税の事実そのほか、当時オルソップ記者が書いたように、内国歳入局、FBI、CIAなどが協力しなければ絶対にわからないような事実が次々にマス・メディアに暴露されることになった。

・ カバー

カナダのインディー・ロック・バンド、Arcade Fireが「Reflektors」ツアーのセットリストの一部としてこの曲を演奏している。

カナダのパンクバンドThe Subhumansが1982年にバンクーバーのパンクバンドDOAのオープニングアクトを飾った際に、「I’m so bored with DOA」という歌詞でカバー。

元ストーン・ローゼズのギタリスト、ジョン・スクワイアがライブで披露しTime Changes Everything 8 Track Live EPに収録。

・関係者コメント

「デイヴィスロードに行くと、『“おまえにはもうウンザリだ”って曲があるんだ」ってミックが言った。で、彼がオレにそれを聞かせてるとき、誰かが “U.S.A.”って言ったような気がしたんだ。オレは素晴らしいよ、“アメリカにはもうウンザリだ”ってのはすごいメッセージ じゃないかって言って、コーラスのところの歌詞を書いた。そしたら彼はノック・アウトされちゃってね。でも、本当はふたりの恋人のことを歌った歌だったんだ」 (ジョー・ストラマー)

・ 歌詞

I’m So Bored With The U.S.A.

Yankee soldier
He wanna shoot some skag
He met it in Cambodia
But now he can’t afford a bag

Yankee dollar talk
To the dictators of the world
In fact it’s giving orders
An’ they can’t afford to miss a word

* I’m so bored with the U…S…A…
But what can I do?

Yankee ditectives
Are always on the TV
‘Cos killars in America
Work seven days a week
Never mind the stars and stripes
Let’s print the watergate tapes
And I hope nobody escapesrepeat

* repeat

* repeat

Move up starsky
For the CIA
Suck on kojak
For the USA

・ 和訳

ヤンキー 兵士
奴はヘロインを打ちたがってる
カンボジアでそれに出会ったんだ
でも今はバッグを買う余裕がない

ヤンキー ドルはものを言う
世界の独裁者たちに対して
事実、命令している
一言も見逃す余裕はない

* アメリカにもううんざりだ
でもどうしたらいい?

ヤンキー探偵
いつもテレビに出てる
なぜならアメリカの殺し屋は
週に7日働く
星条旗なんて気にするな
Watergete事件の秘密テープを公表しよう
そして誰も逃げ出さないことを願ってる

* repeat

* repeat

刑事スタスキーを上げろ
CIAのために
刑事コジャックをしゃぶれ
USAのために

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