Hate and War 憎悪・戦争 – 解説 歌詞 和訳 –
・要約
・「HATE & WAR」は当時ジョーのスローガン的言葉でシャツやスーツに書いていた
・歌詞はアイスクリーム工場の廃墟で書いた
・LOVE & PEACEを謳い能天気なヒッピーを嫌悪した現実を突きつける真逆の言葉
・概要
’LOVE & PEACE’ をスローガンに掲げたヒッピーの非現実的な理想主義を嫌悪しそれの裏返しである ‘HATE & WAR’ という楽曲で、当時終結して間もないベトナム戦争をはじめ世界中で戦争が絶えない現実と階級社会・体制への不満を表現しようとしたのではないかと想像する。
ピストルズも「NO FUTURE」俺たちに未来はない!と声高に発信していた事を考えるとやはり当時の若者にとってはヒッピーのように能天気にはなれない貧困や格差などの現実が目の前にあったのだろう。
2002年のアンカット誌のインタビューの中でも、タイトルの “Hate and War “はヒッピーのフレーズ “Love and Peace “を真逆にしたもので、1960年代後半の楽観主義と希望と70年代のイギリスの厳しい現実との対比を表現するために作られたと述べている。”そのような曲を作るのはパンク・ロックの醍醐味だった」とジョーは語っている。
シングルWhite Riotのジャケットではエアブラシがかけられ、「1977」に変更されているがジョーのボイラースーツの背中に「Hate and War」というフレーズが描かれており当時、ジョーのスローガン的な言葉だった。
歌詞はジョーが、フォスコート・ミューズのハロー・ロードのすぐ裏手にあるアイスクリーム工場の廃墟で暗闇の中、ロウソクの明かりで書いて、次の日にリハーサルに持って行ってミックが曲をつけた。ロンドンの日常的な労働者階級の生活への怒りを表したものであり、意地悪なストリートで生き残りたいなら強くなれとの呼びかけでもある
後半のジョーンズとジョーの掛け合いがカッコイイ。
・関係者コメント
「この歌詞は、オレが押し入って住み込んでた使われていない小さなアイスクリーム工場で書いた。 ハロウ・ロードのすぐそばだった。ローソクの灯しかなくて暗い中で書いたんだ。次の日リハーサルズに持っていくと、ミックがすぐに曲をつけた。ポールがすごく気に入ってたのを覚えてる」
(ジョー・ストラマー)
・音源
・歌詞
Hate and war – The only things we got today An’ if I close my eyes They will not go away You have to deal with it It is the currency Hate…Hate…Hate… The hate of a nation A million miles from home An’ get war from the junkies Who don’t like my form I’m gonna stay in the city Even when the house fall down I don’t dream of a holiday When hate an’ war come around Hate and war…The only thing… I have the will to survive I cheat if I can’t win If someone locks me out I kick my way back in An’ if I get aggression I give it to them two time back Everyday it’s just the same With hate an’ war on my back Hate and war – I hate all the Einglish Hate and war – They’re just as bad as wops Hate and war – I hate all the politeness Hate and war – I hate all the cops I wanna walk down any street Looking like a creep I don’t care if I get beat up By any Kebab Greek |
・和訳
憎悪と戦争 - 俺達はこんなものしか得られない 目を閉じてみても奴ら消えない お前は対処しなきゃいけない そういうものだろ 憎悪… 国民の憎悪故郷からは 100万マイル離れてる ジャンキーたちから戦争をふっかけられる 俺のやり方が気にいらないのは誰だ? 俺はこの町に居つづける 家が壊れちまっても 休日の夢なんてない 憎悪と戦争がやってときには 憎悪と戦争 - こんなものしか… 俺は生き抜いてやる 勝てないなら騙して 誰かが俺を追い出すのなら やり返して戻ってやる もし侵略されたら もう一度やり返してやる いつでも同じだ すぐそこに憎悪と戦争があるのは 憎悪と戦争 - すべてのイギリス人が嫌いだ 憎悪と戦争 - 奴らはやつらのように最悪だ 憎悪と戦争 - すべての品性が嫌いだ 憎悪と戦争 - すべての警官が嫌いだ 俺はあらゆる通りを歩きたい まるでウジムシのように 打ちのめされても気にしない by ケバブ ギリシャ |
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