08. London’s Burning ロンドンは燃えている! 歌詞 和訳 解説

白い暴動 - The Clash

London’s Burning ロンドンは燃えている! 歌詞 和訳 解説

・要約

・「白い暴動」に並びパンクロックの代名詞と言える1曲
・ファンからの人気も高くバンドもお気に入りの曲でありライブでの定番曲
・ジョー・ストラマー死去1ヶ月前、ミック・ジョーンズと最後の共演をした際に演奏した曲

・データ

1977年4月8日発売録音
1977年3月
長さ 2:13
レーベル CBS
ソングライター ジョー・ストラマー, ミック・ジョーンズ
プロデューサー ミッキー・フット

・概要

“London’s Burning “は、1stアルバムのイギリス版では8曲目、アメリカ版では7曲目に収録。
デビュー・アルバムのセッションのためにCBSスタジオ・ロンドンで録音された。

1977年5月に物議を醸したシングル「Remote Control」のB面には、1977年4月に行われた「White Riot」のプロモ映像から抜粋したオルタナティブ・ヴァージョンが収録されている。

歌っているのはジョー・ストラーマーとミック・ジョーンズ、コーラスはポール・シムノンで、「ロンドンが燃えている!」と2回叫んで曲が始まる。
クラッシュには馴染み深いロンドン西部が舞台で「白い暴動」と並び、シャウトするコーラス、荒削りな歌詞、わかりやすい単純な演奏やメロディがまさにパンクの賛歌と言える1曲。

最初のヴァースは人種の壁をなくしてベクトルを合わせようという強烈なメッセージから入り現状の不満や憂鬱を歌う。
若者たちが夜通し車で走り回り、退屈で幸せとは程遠い生活、フラストレーションを表現しつつパンクキッズに流行したドラッグ「スピード」をキメる事をメタファーとした歌詞がリアルタイムで聴いていたキッズ達の心を掴んだであろうことが想像できる。
最後のヴァースでは ”地下鉄” ”区画” ”風が吹く” ”空っぽ” など第一次オイルショック後の70年代後半の「失業」「差別」がピークに達した灰色の街の情景が目に浮かぶ表現だがジョー・ストラマーは力強く歌い上げるのが頼もしい。

歌詞だけ見ると不満・不安・憂鬱のイメージだが演奏やジョー・ストラマーの歌声はロンドンのどうしようもない退屈さに実は興奮しているように感じ取れる。それはきっとその状況に対して何かが出来ると変えられると感じていたからではないだろうか。言い方を変えると、「今が底の底、あとは上がるしかない」というようなイメージ。

・曲の構成

いい意味でのスカスカ感でシンプルなガレージサウンドがまさにパンクロック。
曲の最後ミック・ジョーンズの即興ギターソロは、パンクロックのミニマリストから複雑でテクニカルなプレイはパンクらしくないと批判される事もあった。

・ライブでの扱い

この曲はファンから非常に人気がありメンバーもお気に入りでセットリストの定番曲。1976年4月のScreen on the Greenでの最初のパフォーマンス(3回目のショー)からほとんどセットに入っていた。
ツアーで回った町に合わせて歌詞を変更することがあり、バーミンガムでは「Birmingham’s Burning」パリでのショーでは「Paris Is Singing」になり、地元のパンクバンドへの言及などを含め、元の歌詞のほとんど変えた新しい意識の流れのものが支持された。

・解散後ミック・ジョーンズとの最後の共演

ジョー・ストラマーが心臓発作により自宅で亡くなった2002年12月22日の約1ヶ月前、2002年11月15日「Joe Strummer & The Mescaleros」はストライキ中の消防団のためにロンドンのアクトンタウンでチャリティーライブを行った。
聴衆の中に盟友ミック・ジョーンズをみつけるとステージに上げ最後の三曲をミック・ジョーンズと”Bankrobber” “White Riot” そして最後に”London’s Burning”を共演した。これがミック・ジョーンズとの最後の共演になった。

・余談

TheClashのフォロワーでもあるパンクバンド、ザ・ラッツは1979年マイナーヒットしたシングル「バビロンズ・バーニング」は「ロンドンのバーニング」の影響であることを認めている。

・関係者コメント

「オレはオルセット·テラス42番にある棲み家のてっぺんのバック·ルームに行った。そこでオレとポール、キース、シド·ヴィシャス、 スリッツのパルモリヴとか、あと思い出せないような連中が、よく溜まってたんだ。“ロンドンは燃えている!”はそのバック·ルームで書いた。囁くようにして、すごく静かに書いた。パルモリヴが同じ部屋で眠ってたから。 次の日、 オレはジョンジーのところにそいつを持ってって「さあやろうぜ」って言った。そんなにしょっちゅうじゃないけど、オレたちが別々に書くこともあったんだ」 (ジョーストラマー)

・歌詞

London’s burning
London’s burning

All across the town
All across the night
Everybody’s driving with
Full head lights
Black or white turn it on face
The new religion
Everybody’s sitting round
Watching television

London’s burning with boredom now
London’s burning dial 99999

Up and down the westway
In and out the lights
Whatta great traffic system
It’s so bright
I can’t think of a better way
To spend the night
Then speeding around
Underneath the yellow lights

London’s burning with boredom now
London’s burning dial 99999

Now I’m in the subway
Looking for a flat
This one leads to this block
This one leads to that
The wind howls through the empty
Blocks looking for a home
But I run through the empty stone
Because I’m all alone

London’s burning with boredom now
London’s burning dial 99999

・和訳

ロンドンは燃えている
ロンドンは燃えている

街中を
夜通しずっと
誰もがヘッドライトをいっぱいにつけて走ってる
黒でも白でもいいから、顔を出して
新しい信仰に向き合おうぜ
みんなボーッと座って
テレビを見つめてる

ロンドンは今、退屈でたまらない
ロンドンは燃えている ダイヤル99999

ウェストウェイを行ったり来たり
照明のなかを出たり入ったり
なんて素晴らしい交通システム
えらく明るく輝いてるじゃないか
夜を過ごすのに
黄色いライトの下を
ぶっ飛ばすよりもイカシた方法なんて
考えつきやしない

ロンドンは今、退屈でたまらない
ロンドンは燃えている ダイヤル99999

今オレは地下鉄に乗って
フラットを探してる
これはこっちの区画につながってて
これはあっちの区画につながってる
風が家を探して
空っぽの区画に吹きすさぶ
だけどオレは空っぽの敷石を駆け抜ける
まったくのひとりぼっちだからさ

ロンドンは今、退屈でたまらない
ロンドンは燃えている ダイヤル99999

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